熱中症対策の義務化が進む今、現場に最適なWBGT表示器を選ぶための基準をまとめました。
WBGT表示器を選ぶときに押さえるべき選定基準
基準① 視認性と安全性
作業員がヘルメットや防塵ゴーグルを着用した状態でも瞬時に情報を把握できるかは、熱中症事故を防ぐうえで重要なポイントです。
大型の数字・高輝度LEDにより遠方からでも判読できれば、現場全体で同じ危険認識を共有できます。さらに、赤・黄・緑などの直感的な色分けにより、文字の読めない外国人や短期作業員でも瞬時に状況を理解できます。
- 数字・文字の高さやLED輝度が十分か
- 昼夜・直射日光下でコントラストが維持できるか
- 危険度に応じた色分けや警報ランプがあるか
基準② 正確性と信頼性
誤差の大きい測定値は、現場環境を過小・過大評価させ、適切な休憩指示や保護措置を誤らせる恐れがあります。JIS B 7922などの公的規格に準拠しているか、精度区分が明示されているかを確認しましょう。
- JIS 準拠&精度区分の有無
- GPS/NTP で時刻同期が可能か(データ信頼性向上)
基準③ 電源と設置環境への適応力
建設現場・工場など設置場所は様々であり、想定する使用場所に設置できる機器なのか確認が必要です。
例えば、屋外で使用するには防塵や防水機能が必要になります。
また、AC100 Vの電源が取れない場合には、ソーラーユニットや電池での電源供給できる機器が重宝されます。特に、長期間設置する場合にはバッテリー切れにならないよう連続使用可能時間を確認する必要があります。
設置に関しても、単管パイプへのクランプ固定、壁掛け、キャスター付き自立台など設置方法を柔軟に選択できる製品であれば、設置時の工数を大幅に削減できます。
- 屋内・屋外使用(防塵、防水など)や動作温度範囲が現場条件を満たすか
- 電源確保できない場所への設置を想定している場合、ソーラー・電池などに対応しているか
- 無日照時でも数日間連続稼働できるバッテリー容量があるか
- 足場パイプ、壁面、ポールなど現場の構造に適合する取付け金具が用意されているか
基準④ データ活用とトレーサビリティ
測定値を記録しておくことで、熱中症発生時の原因究明や再発防止策の立案が可能になります。
データ保存に対応した機器であれば、熱中症発生時の状況把握や温度管理が容易にできるようになります。
- 測定ログを保存できるか
- CSVなど汎用フォーマットで簡単にダウンロードできるか
基準⑤ 拡張性(外部連動)
WBGT表示器に外部出力が備わっていれば、警報ランプ・電光掲示板・ミスト装置などと自動で連動させ、熱中症対策を”見せる”だけでなく”動かす”レベルへ引き上げられます。
現場の運用フローに合わせて、どのような機器を接続できるのかを確認しましょう。
- WBGT表示器は外部出力できるか
- 回転灯やブザーなどを外部から操作できるか
製品例:WBGT表示器 TK0240

視認性・安全性に強い
高輝度7セグの大型LEDを採用。屋外直射日光下でも遠方から判読できます。分かりやすい4色LEDランプにより、工場や建設現場の注意喚起に役立ちます。
JIS準拠の高精度センサー
JIS B 7922に準拠し、測定精度クラス1.5。GPS RW BOXを使用した場合、GPS信号により1日1回自動で時刻補正を行い、データの信頼性を担保します。
マルチ電源+無日照6日(オプション:ソーラーユニット)
AC100 V/DC12 Vに加え、36 Wソーラーパネル&38Ahバッテリーで無日照約6日間稼働。工事現場など電源確保が難しい現場で真価を発揮します。
SDカードに自動ログ保存(オプション:GPS RW BOX)
WBGT・気温・湿度データを10分周期でCSV保存。事故発生時の検証や作業環境改善のPDCAに利用できます。
外部連動・お客様要望に合わせた柔軟なカスタム対応
危険度に応じた外部出力を標準装備(計4ch)。4色回転灯・電光掲示板・メール通報などの自動制御が可能です。
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